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『時計を愛する皆様へ』
長年輸入ブランド時計を販売してきた経験から、 まず「輸入ブランド時計とはこういうもの」と事前に知っておいた方が良い点を上げてみました。是非ご参考にして見てはいかがでしょうか。
カレンダーの合わせかたについて
日付の早送りをする場合には時計本体でいう午前９時に ( 一般的には９時ですが､時計の種類によっては時間帯が異なる場合がありますので取扱説明書にてご確認ください｡ ) 合わせてから日付の早送りを行ってください。時間帯を間違えますと機械内部の歯車の欠損・破損などにつながりますので十分お気を付け下さい｡
自動巻時計について
一般的な自動巻時計の精度は±１５秒以内位（通常は進むようにできています｡）です｡お使いになられていて進みすぎたり、遅れるようであれば時間調整を行いますのでご連絡を下さい｡ 但しゼンマイの巻上げが充分でなかったりすると時間が遅れたり、持続時間が短くなりますので時計本体を振るなどして充分に巻き上げてからご使用ください｡
自動巻き時計で巻き込みが悪い場合（デスクワーク等で動きが少なく巻き込めない）、あるいは手巻時計の使用方法は毎日同じ時間に１５回程度手巻きしてください。
手巻きについて
１日に１５回手巻きし１日もたせ、また同じ時刻に１５回巻いて１日もたすということを繰り返しで使うのが一般的です。 フルに巻いて４４時間もつと説明書に書いてあっても機種によっては巻き過ぎてゼンマイを切ってしまう恐れがございます。
裏蓋のシールについて
時計の裏面に貼付してあるシールははがしてご使用ください｡シールが付いたままですとサビが発生する恐れがあります｡
お手入れについて
ケースやブレスレット ( 革ベルト ) などの外装部品は、常に人体に触れているため大変汚れやすい部分です｡汗をかきやすいなどお客様の体質によりましては金属等腐食する場合がございます｡外装部品に汚れ・汗・水滴などがついている時は吸湿性の良い柔らかな布で拭き取って常に清潔にして下さい｡
ブレスレット等の接続部分のピンやネジ類は可動部分ですので年月とともに少しずつ緩んできますが、メガネのネジが緩むのと同じ現象ですので定期的にネジ類の増し締めを行って下さい｡
ショックについて
時計は精密機械ですので衝撃には十分お気を付け下さい｡ ( ゴルフやテニスなどのスポーツ時のご使用は避けて下さい｡ )
磁気について
テレビ・パソコン・ステレオ・携帯電話などの家庭用電化製品のそばや上に放置しないで下さい｡時計が磁気の影響を受けて止まりや遅れなどの精度に影響します｡
温度について
時計を直射日光にさらしたり、高温になる場所や寒い場所など温度差の激しい場所に長時間放置しないで下さい｡進み・遅れなどの精度に支障をきたします｡常温に戻れば精度は回復しますが、激しい環境の変化は時計の寿命に影響しますので十分にご注意ください｡
防水性について
時計修理として持ち込まれるものの多くに水没・水の浸食があります｡水の浸食による故障のほとんどは、ご使用上の原因によるものと思われます｡一般的に非防水・日常生活防水・防水時計と大分されますがお持ちの時計がどの部類に属するか必ずご確認ください｡ 非防水時計は汗や雨によってもリューズ部分などから水の浸食を起こします｡ ご使用される環境には特に注意が必要となります｡
日常生活防水には３気圧 ( ３０ｍ ) 防水､５気圧 ( ５０ｍ ) 防水などの分類があります。一般的に３気圧防水では汗・雨に耐えうる程度｡５気圧防水では汗・雨・水仕事に耐えうる程度の防水であり、実際に時計を水に浸すことになる素潜りや水泳には適しません｡又、防水性も年月とともに劣化します｡防水時計であっても防水性は年月ともに劣化をします。実際に水に浸す場合には定期的に ( １年ごと位 ) 防水チェックをお受けください｡ 水没による故障は保証に適応されません｡お持ちの時計の防水性を必ずご確認の上、ご使用には細心のご注意をお払いください｡
電池交換について
時計の電池が切れましたら各メーカーで電池交換を行なうことをお勧めします｡ 回路不良を起こす恐れがございます｡代理店あるいは弊社へお持ち下さい｡ 他店で行われた故障に関しまして保証は致しかねます｡
分解掃除（オーバーホール）について
時計内部 ( ムーブメント ) の潤滑油などが変色・消耗などにより時計内部機械を分解し洗浄を行い､組み立て注油し再度､精度点検・各機能点検・ランニングテスト等の総合点検を実施しております｡（＊機械式の時計は定期的に３年〜５年位を目処に分解掃除をお勧め致します｡）
保証内容・期間について
お店・会社によって保証内容・期間の設定はまちまちです。 内容等をよく見てください。
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