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  コンプリケーション ウォッチ (2)  
       
   

前回から複雑時計について書いています。 トゥールビヨン、ミニッツリピーターは大変素晴らしい時計です。ただ、残念なことにことにそれらはとても高価な物です。ごく一部のお金持ちの方にしか身に付けることが許されません。複雑時計で永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)ならまだ、何とか身に付けられる事が出来るのではないでしょうか。もちろんそれにしてもかなりの高価の物ですが。永久カレンダーは大小の月の日数に対応して全月末の翌日に1日を自動表示でき、閏年調整のため4年に1回転する回転盤が付加されたカレンダー機構を持っています。通常永久カレンダーは西暦2100年まで無調整で対応することが可能です。西暦2100年までの対応になるのは、400年に1度起こるグレコリウス暦の誤差調整が2100年3月1日にあるからです。永久カレンダーは各メーカーが発表しています。パテックフィリップ、バセロンコンスタンチン、ブレゲ、ブランパンなど素晴らしい物がたくさんあります。そんな中でまだ IWC のダ・ヴィンチが手ごろな方ではないでしょうか。前にも書いたことがありますが、私は好きな時計の1本です。ダ・ヴィンチは IWC の永久カレンダーで西暦をデジタル表示かつ閏年を把握するという特異性も兼ね備えています。更にクロノグラフ機能も装備しています。ダ・ヴィンチは実際に作動させてみて使いやすいタイプだと思います。カレンダーを戻す事はできませんが進めることは出来ます。曜日、ムーンフェイズも一緒に動いていくので止めてしまっていた場合、比較的に簡単に合せる事が出来ます。ダ・ヴィンチの場合、 YG だけでなく SS が出ていますので興味がある方は考えてみてはいかがですか。 余談になりますが、かつて IWC でとんでもない時計を出していました。イル・デストリエロ・スカージアです。 IWC 創立125周年を記念し、その歴史と伝統、培われたノウハウ技術の枠を集めて生み出されたモデルです。複雑機構は、スピリットセコンド・クロノグラフ、ムーンフェイズ、パーペチュアルカレンダー、日、曜日、月、4桁西暦表示、ミニッツリピーター、サファイヤ・シースルーバックにトゥールビヨンが組み込まれていました。日本では価格未定だった商品です。どんな方が持っているんでしょうね。次回は、天体表示について書いてみたいと思います。

 

 
         

Marubishi shokai co.ltd