いつもこのコーナーをご覧戴きましてありがとうございます。この前“ペンについて書いてください”とリクエストを戴きました。今回はリクエストにお答えしてペンについてお話したいと思います。万年筆、ボールペンを合わせてペンとしてお話します。
ペンも時計と同じでかなり趣味の要素があります。実用品でありながらコレクターズアイテムにもなるし数本で100円のペンから数千円〜数万円。特別な限定品は数十万円〜数百万円の物もあります。“何が違うの?”興味のない方はそう思うでしょう。まるで違うんです。“どこが違うかって?”この連載を読んで戴いている方はわかって戴けると思います。そうです。“アールデコ”と“アールヌーボー”位違うんです!
私は子供の頃からペンが好きでした。文房具全般が好きだったと思います。筆箱、コンパス、定期、消しゴム、みんな好きでした。もちろん勉強も大好きでした。ただ勉強は得意ではなくどちらかと言うと不得意でした。残念です。私は特別な限定品は持っていませんがアウロラ、カランダッシュ、カルティエ、クロス、デルタ、ダンヒル、ファーバーカステル、フィッシャー、ラミー、パーカー、ペリカン、ロットリング、シェーファー、ウォーターマン、モンブラン等 40〜50本位持っています。
実は今私が当社で働いているのはペンに興味があったからかも知れません。その話をしましょう。私が初めて自分の万年筆を手にしたのは中学の入学祝いに母が国産の“プラチナ万年筆”を買ってくれました。当時パーカーやモンブランと言った外国製品はとても高価でお金持ちのご子息でもなければ持てませんでした。知ってますか!当時外国製の万年筆は文房具売り場で売っていなかっんですよ! 宝石、時計売り場で取り扱っていたんです。ビックリでしょう。私は高価な外国製品が欲しくてしょうがありませんでした。当時それらを手にすると“字は旨くなるし勉強もできるようになる”と信じていました。“弘法は筆を選ぶ”と! 高校2年生の時、やっとパーカーの万年筆を2本買いました。買ったのが丸菱商会です。友人の父親から紹介されました。パーカーを選んだのはその少し前に読んだ雑誌でアインシュタインがパーカーの万年筆を使用していたと書いてあったからです。ちなみにアインシュタインの時計はパテックフィリップを使用していました。2本買ったのはあんまり安くしてくれたので調子に乗りました。大事なことがあります。別に外国製品の万年筆を使っても字が旨くなるわけでもないし勉強ができるようにはなりません。それがよく理解できました。その点はよく勉強になりました。高校生の時に万年筆を買ってからライターとか時計を買いに来るようになりました。そして31歳の時に社員になって今に至っています。高校生の時にペンを欲しいと思わなければ今はここにいなかったかも知れません。今までペンに興味のなかった方1本どうですか?買って見て下さい。はまると面白いですよ!当社でもペンのお取り扱いをしております。是非お問い合わせください。ちなみに私のお気に入りの万年筆はシェーファーの“レガシーヘリテイジ”です。今までウォータマンの“ルマン100”がお気に入りでしたが変わりました。私は漢字がしっかりと書ける方が好きなのでこれが気に入っています。さら〜さら〜と書くのが好きな方はペリカンかな? 大切な話があります。ボールペンですが時計と似ている点があります。まず同一ブランドの場合、千円クラスのも数万円クラスのも替え芯は同じです。それからブランドは違っても替え芯のデザインは同じと言うのがかなりあります。私はボールペンはパーカーの芯を使ったタイプが好きです。そうするとボールペンはどこのを使ってもある程度同じではないかと思ってしまう方がいます。○○ブランドと○○ブランドが同じと思ってしまう方もいます。そんなことは無いんです。全く違うんです。そうです。“アールデコ”と“アールヌ−ボー”位違んです。わかる方はわかってくれます。それではペンについてのお問い合わせお待ちしております。こんな話をして下さいというリクエストも待っています。次回もお楽しみに!
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