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  時計の取り扱い  
       
   

いつもこのコーナーをご覧頂き有難うございます。 今回は最近時計に興味を持ち出された方の為に、一般的な時計の取扱についてお話をしたいと思います。 まず時計を使用するとき、裏ブタのシールを剥がします。それはシールに汚れが溜まりますのでそれを防ぐために剥がします。そこでひとつ問題が出ます。ロレックスの場合、型番が印字されているシールが付いています。現行モデルはホログラムが使用されています。そのシールはコピー防止の為に付いている物と思います。ロレックスはそのシールを剥がさない方が多いようです。私も剥がさずに使用していました。数年使用して、かなり汚くなったので剥がしてみますと裏ブタに白い斑点のような変色が多数出ておりイヤになってしまいました。私個人の考えですが、自分で一生使う気ならば剥がしてしまった方が良いと思います。後々売る気がある方は逆に剥がさない方が、買取の際にシールが残っていた方がわずかにプラス査定になる場合があると聞きました。 次にゼンマイの巻き方についてです。 手巻きの時計の場合多少ゆとりを残して巻上げをした方が、時間が安定します。それはゼンマイが一杯まで巻き上がるとゼンマイの力は強く、まきがなくなると弱くなり、ゼンマイは中間が一番安定しているからです。 自動巻きの場合、通常の時計は軽く振っていただければ動き出します。ロレックスやオメガは巻き上がりが良いと思います。自動巻きの時計ですが商品によっては少し手で巻上げをしないとうまく自動巻きがされにくい物もあります。 P 社のマイクロローターを使用したモデルなどはそのように思います。私が持っているロイヤルオークも少し手巻きで巻いてあげないとうまく巻き上がりません。 次は時刻と日付の合せ方です。通常は時計回りに針を回します。そのまま動かし日付を変更し、午前9時に時計を合せます。その後日付を合せます。この方法なら午前と午後の確認も出来ますし、日付を変更してはいけない時間帯を避けることが出来ます。但し、ごく一部の時計に関しては日付の変更時間が違う物があります。必ず取り扱い説明書に目を通して下さい。時刻は秒針を12時の位置で止めて時計回りに針を回して合せて下さい。逆回転は極力避けてください。時間合せの際に秒針を止める機能を「ハック機能」と言います。通常カレンダーの付いているタイプはリューズを2段階引くと自然に秒針が止まります。ゼニスのエルプリメロは1段階目で時間です。それからパテックのようなブランドの時計は「ハック機能」が付いていません。 時計は時間を見るだけの道具ではありません。大切に愛情を掛けていただければあなたの体の一部になります。外した後も時計に対する愛情を忘れないで下さい。時計のムーブメントは非常に精密に作りこまれたデリケートな物です。特に磁力と衝撃には弱いので外しておく場所にも注意をして下さい。まず机の端においてはいけません。誤って落下させる場合があります。時計は衝撃に弱いことを忘れないで下さい。そして、携帯電話やパソコンのそばもダメです。それらは電磁波を発生しますので、時計が磁気を帯びてしまいます。また、飲み物のそばも危険です。コーヒー・紅茶などをこぼした場合、これらには鉄分を含んでおり付着すると錆びやすくなります。コーラなども糖分があるので良くありません。最後に高温になる場所も避けてください。ムーブメントは高温にも弱いのです。また、直射日光が当たる所も避けて下さい。文字盤が焼けてしまう恐れがあります。 皆さん時計に対する愛を覚えておいてください。

 

 
         

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