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時計のお手入れ | ||||
皆さんに年末年始はどのようにお過ごしですか?皆さんにとって2002年はどのような年でしたか?そして2003年はどのような年になるのでしょうか。私にとって 皆さんが1年間共にされた時計に感謝の意を込めて、今回は時計のお手入れについてお話ししたいと思います。 肌に密着している腕時計ですから意外と汚れています。特に裏ブタ、ブレスレットの裏側は汚れています。ケースの汚れはセーム革などの柔らかい布で拭き取ります。私はメガネを拭く布を使用しています。裏ブタの隙間に溜まった汚れは歯ブラシで掻き出します。できれば柔らかい毛先の物を使用して下さい。細かい汚れやしつこい汚れは爪楊枝の先端を押し込んで擦り合わせるように掻き出していきます。私も最近教えてもらったのですが、画材店などで販売されている練消しゴムを使用します。プロの写真家の方はそれを何種類か混ぜて使用するそうです。ブレスとケースの接続部分や全体をきれいにします。私も試してみましたが非常にきれいになります。 リューズがねじ込みタイプの時計はここの汚れが溜まりやすいので注意して下さい。ネジ山に汚れが溜まると、リューズが緩められなくなってしまいます。無理に回して壊した方もいます。普段のお手入れが大切です。私はリューズを開放して引き出してからネジ山に沿って歯ブラシの毛先で汚れを掻き出します。爪楊枝の先端を使用する時もあります。爪楊枝はとても役に立ちます。ブレスレットの汚れ除去にも使います。コマタイプのブレスレットの場合、コマとコマの間に汚れが溜まります。歯ブラシで掻き出した後、爪楊枝の先で掻き出します。クラスプの汚れも隅の方は爪楊枝を使用します。爪楊枝だとあまりキズが付くということもありません。 水洗いですが、本体はしないほうがいいと思います。日常生活防水の時計では心配です。防水タイプの時計の物でも古い時計はパッキンが傷んでいて、防水性が弱まっている恐れがありますので避けた方がいいと思います。ベルトの水洗いですが、時計からバネ棒外しで外せるタイプはベルトを外します。時計とベルトの間はかなり汚れています。時計のその部分は歯ブラシ、爪楊枝の先端を使用して汚れを掻き出します。そしてセーム革などで拭き取ります。練り消しゴムがあればベストです。ベルトは水洗いをします。ベルトだけなので安心して洗えます。私は石鹸や歯磨き粉を付けて洗います。水で流して更に洗面器に水を溜めて浸けておきます。1〜2時間そのままにしておくと汚れが浮き出てきます。ベルトを取り出して更に水洗いをします。その後柔らかい布で拭いて、その後ティッシュを細かくして全体を巻いておきます。一晩置いてそれから組み立てます。ビックリするくらいきれいになります。ベルトを外すことの出来ないタイプを洗うときは注意して下さい。本体を濡らさぬよう、ティッシュで包み更にハンカチで包みます。ベルトのみを歯ブラシで石鹸・歯磨き粉を付けて洗います。本体を濡らさぬよう注意して下さい。洗面器に水を溜めておいて、そこで洗います。すすいだら柔らかい布で拭いてティッシュでよく水気を取り除いて下さい。 ちょっとした時計に対する心遣いで、時計の寿命が違ってきます。何に対しても“愛情が大切”だと思います。
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