「店長物語その７」

もう少し私の小学校時代の話をします。私の家庭は、少し変わったところがありました。家族揃って出掛ける事はほとんどありませんでした。家族揃って旅行に行ったのは、一度日光へ行った位です。ほとんど覚えていません。父は、兄と私が一緒に出掛ける事を嫌がりました。理由は、ハッキリ言っていました。「二人一緒に死なれたら困る。」と。兄が大学一年の時、免許を取って車を買って貰いました。それに乗せて貰ったら、父に物凄く怒られた事があります。父が生きているうちに兄の車に乗せて貰ったのは五回ないです。父はゴルフ好きでした。私が物心ついた頃には、日曜日はいつもゴルフでした。埼玉県内三ヶ所のゴルフ場のメンバーになっていましたので、どれかに行っていました。今の私とまるで違って経済的にゆとりがあったんですね。でも、子供の頃、特に贅沢とかしていないですよ。経済力があったわりには質素だったと思います。こんな事もありました。ナショナルが、父の仕事の取引先でした。家は、電化製品は、基本的に全てナショナルでした。テレビ、冷蔵庫、洗濯機、クーラー、蛍光灯、電球までナショナルでした。自転車までそうでした。小学校の六年生の時、サイクリング車を買ってもらいました。その頃、子供達が欲しいサイクリング車は、ツノダやマルキン自転車でした。チネリやプジョーではなかったのです。私もツノダのていゆう号が欲しかったです。駄目でした。父がナショナルじゃないと買ってくれないというのです。それでサイクリング車もナショナルになりました。私の父は、かなりこだわる人でした。でも今の私がこうして暮らして行けているのは、亡き父のおかげです。感謝。 小学校の六年生の頃、私はみんなと仲良しでした。友達がいなくて学校帰り図書室で一人で本を読んでいたなんて自分で信じられない位でした。卒業が近くなって悩みがありました。学区によって進学する中学校が変わるのです。私が通った当時の大宮市立東小学校の生徒は、ほとんどが大宮市立東中学校に進学します。一部が大宮市立北中学校へ進学します。そこには、大宮市立北小学校の生徒が主に進学して来ます。私は、学区の関係で大宮市立北中学校になります。仲の良い友達はほとんどが大宮市立東中学校に進学してしまいます。悩みました。私は、我が儘なんです。みんなを知らない中の学習塾へ行くようになってから学校の友達も出来ました。そうなると今度は違う環境へ行くのが嫌になります。本当、我が儘ですね。私は、中学校、東京の私立中学校へ入れて貰おうかと思いました。経済的には、全然問題なかったですから。でも、そのまま大宮市立北中学校へ進みました。兄が私立ではなくそのまま進学したからです。結果的には良かったと思います。中学校では、別の仲の良い友達も出来ましたし通学も楽でした。私の家の前が中学校なのです。私は、幼い頃から結果的に良かったという事がほとんどです。 私が通った大宮市立東小学校ですが、スターが出ているんですよ！若い方は知らないかな？天地真理が通っていたんです。それから高橋由美子も通っていたんです。もう十年位前ですが、高橋由美子はお店に来た事があります。本当、凄く可愛かったです。今、どうしているんでしょうね？ まだまだ続きます。